僕は時々全てを捨ててしまいたいと思う。 全て。物質ではないもの。 過去の記...
君の家の電話はまだ残っていた。いつものように留守電に繋がった。 「もしもし。〇〇です。〜...
あれから1年経って、また春が来た。今日は君の命日だね。 君は手術を決める少し前に僕に聞い...
2年前。春が来た。君はすっかり元気になった。 手術後は君も落ち込んでいたけれど、声は出な...
3年前。春が来た。初めて君に電話が繋がった。でも出てきたのは君ではなく、君のお母さんだった。その人...
5年前。春の日だった。君と出会った。君の声は天使の如く美しかった。それから毎日会うようになった。幸...
―4年前―\r 君と出会ったのは4年前、僕らが高3になったばかりの春だった。 僕が新学期...