しかし朝になってみたら、王子は順調に回復中だと聞かされ、さらに耕太の部屋へ迎えに来てみたら、この通...
一気に場の空気が和み、王子はホッと息をついた。 ひとしきり笑い終えると、ジーナは目尻の涙を拭いな...
ジーナはなんとか気持ちを鎮めながら、ここが“生け贄の祭壇”であること、気を失った美香と王子を担いで...
「……すまなかった。」 ジーナは心から謝罪した。厚い毛布の上にだらりと力なく置かれている王子の白...
雨の中をくぐり抜けて 虹の世界へとやって来た どうせなら君と来たかった どうせな...
美香がホシゾラに手伝ってもらい、二人がかりで衰弱した耕太を運んでいる間、ジーナは何も知らずに、眠っ...
水 それは生命の源であったり 空から落ちるしずくであったり 海を作っていたりする...
(あれ…?どうしたの、かしら…?) 体に力が入らない。美香はライオンから離れようとして、逆にライ...
急に番人の目から、美香を圧倒するような力が消え、美香はホッと肩の力を抜いた。 「ありがとう、ござ...
美香の胸に、ふつふつと怒りが沸き上がった。 「……あなたは、そんなことのために覇王と手を組んだっ...