「何か用?」 額に汗をかきながら問い掛ける。 「実は、ヘッドフォンが木の枝に引っ掛かっちゃって...
―女子バスケ部部室前―\r 『いつまでも過去にとらわれとって、何かえー事あるんか?』 私は阿...
「ゴメン…」 伊原が大きく首を横に振る。 「謝らないで下さい。あ、私こっち方面なんで…失礼しま...
桜が散った跡の残る街路樹を、伊原と肩を並べて歩く。 部活の事、進路の事、家庭の事。伊原が話してい...
「お疲れ様〜」 ここは女子バスケ部の部室。 汗だくになった部員たちが、疲れた〜などとぼやきなが...
『ずっと好きでした!』 スラッとした長身に甘いマスク。 ずっと憧れて止まなかった先輩に...