母親からの電話で淳は凍りつきそうになるのを必死で押さえ、家に戻ってきた。 亜子はただ事でない...
淳の弟の事でも、そうだった。 弟が仕事に行き詰まって、少しばかりの借金をした時も、母親と淳は...
美佐から淳の荷物が届いた。淳は敢えて取りに行く事はなく、送るよう指示した。 淳が学生時代から...
亜子は毎日何かしら重苦しい気持ちから解放されず悩んでいた。 自分に嘘をついてまで美佐の事を愛...
子供が産ませてから6ケ月が経ち、ようやく淳と亜子は籍を入れた。 「遅くなって、悪かった。」と...
何日かが過ぎ、前から申し込みをしていた家庭裁判の日が来た。 淳の給料は美佐が銀行より全て出し...
新築の家を購入していた事、それにより、週末戻ってからも離婚話は立ち消えになっていた事など、何もか...
亜子の携帯にもう1人の会社の人からかかってきた。 「確かに携帯繋がらないんですよね…僕も何度...
その頃亜子は心配していた。途中事故か何かあったのか…そう言えば年末に差しかかってる今、疲れた顔し...
淳が新しく借りた部屋の鍵は美佐が合鍵を作り、彼のいない時間を狙って、管理していた。電話、テレビと...