(…ってゆｰか､ｺｺは『立地条件』とか言うﾚﾍﾞﾙ越えてるし)ﾐﾕｷは心の中でつぶやいた｡ 男...
ﾐﾕｷは気を落ち着かせるために､券売機の横にある水を汲みに行った｡ そしてｶｳﾝﾀｰ席に戻り...
ﾐﾕｷは逃げ出そうとしたが､ここが崖の中腹だと言うことに改めて気付いた｡ しかも丸一日何も食...
斜面を転がり始めて間もなく､ﾐﾕｷの身体が一瞬宙に浮いた感じになり､ﾊﾞｳﾝﾄﾞするかのように､平らな...
ﾐﾕｷはそれ以上､何も聞かなかった｡ そして静かに､ﾎﾃﾙのﾌﾛﾝﾄを後にする｡ ...
｢…お連れ様ですよ｡つい先程､お帰りになりました｡｣ ﾌﾛﾝﾄの男は言った｡ ｢あのぉ...
ﾐﾕｷが目を覚ますと､そこはﾍﾞｯﾄﾞの上だった｡どうやらそこはﾎﾃﾙの一室らしかった｡ 自分以...
薄暗い店内の奥に､その男はいた｡BGMには､古いｼﾞｬｽﾞのｽﾀﾝﾀﾞｰﾄﾞﾅﾝﾊﾞｰが流れている｡ ...
ﾎﾟｹｯﾄﾃｨｯｼｭには､『ｼｮｳはもうここを離れています ―ｽﾅｯｸ ﾒﾗﾐﾝ―』そして､ｽﾅｯｸ...
ﾐﾕｷは彼を待っていた｡ 夜11時の交差点｡ ｽｸﾗﾝﾌﾞﾙの信号は､さっきからずっと青...
