2年後、暁は仙台で遅れてきた青春を満喫していた。一浪して東北大理学部に入学し、研究漬けの一方で地元...
3月下旬、博文達は奈良公園にいた。臨だけ進路が決まらず、後期で受けた奈良女子大に望みを賭けていたの...
3月、桜庭学園は89人の卒業生を送り出した。この時になって、桜庭の有り難さに初めて気付く生徒が現れ...
「大東亜帝国でないって事は、日東駒専クラス?」 「ううん。そんなもんじゃないわよ。推薦で明治学院に...
普段は穏和なみくが突然口調を荒らすので、博文はビクリとした。一見生真面目な暁が実は臆病者だと知り、...
1月末、学年末試験が終わり、大学受験は臨戦体制を整える。 足早に帰宅する博文は外へ漏れる電子ピアノ...
既にセンター試験を終えていた博文、臨、孝政、彩子の4人は、夕方6時頃からファーストフード店で裕介と...
センター試験が始まった。 小雪が舞い散る中、桜庭学園の特進クラスの生徒は教師達に見守られながら2...
冬休みが明け、青海高校に生徒の活気が戻ってきた。予備校に通い詰めたり、親戚付き合いで正月が終わった...
雪がぱらつく早朝、博文はいつものように一番乗りで教室に入って来る。だが、博文の席にはいる筈のない人...