久し振りに11人が揃った次の日、漸く落書きの返事がきた。 家にいる時は宿題。 あとはバイトと病院...
ほかの生徒が多くいる手間、佳純に性同一性障害の事を問い詰められない。裕介は暇な時間を佳純に訊いてみ...
夏休みは裕介達と予定が合わず、予備校の講習会と親戚付き合いで潰れてしまった。 博文の所は親戚の出産...
佳純の中性的な声質に違和感を抱いていなかっただけに、祥恵の証言は俄に信じられなかった。臨は半信半疑...
落書き文通を始めて3ヶ月経った。受験の夏、恋は休息モードといきたい所だが、博文はそうなれない。 初...
青海の吹奏楽部はそれなりの実力派だ。基本的に平日は練習漬けで、休日返上の練習は当たり前である。 夏...
7月になると、3年生は本格的に受験モードに突入する。志望校はほぼ固まってきて、入試対策は志望校に的...
「料理はともかく裁縫が得意な男を煙たがる女はキャリア志向とはそぐわないね」 千聖の一言が無性に気に...
手芸部の溜まり場である被服室に、クラスの清掃当番が回ってきたのが運のツキだった。 秀は始めたら止ま...
臨は男とは無縁の人生を選ぶのか……? 博文は余計な親心を抱かずにはいられなかった。その事を予備校...