昭久が声の方を振り返ると由香里がいた。 「…何してるの?昭久さん。」 「…お前に関係ねぇーだろ...
昭久がいなくなって半年が過ぎた。由香里と修も昭久という接点がなくなった以上、会うこともなかったし、...
「…俺が昭久によく会いにきてたのは、『ちゃんと生きてるか』不安だった。…確かめに…きてたんだ」 ...
「…昭久が、よくここの屋上の上でボーってしてるでしょ?」 修がおもむろに切り出す。由香里は静かに...
「…でもね、そんな二人もいつしかすれ違いはじめた」修の目はすごく哀しそうだった。 「昭久は、志保...
―昭久と志保の話をしようか 修は静かに語りだした。 「志保は気管支の病気でね。体が弱かったんだ...
由香里は約束の場所にいた。少し遅れて修がやってきた。 「懐かしいね。初めて会った場所だ。」 修...
いつもの様に昭久さんの店に向かった私。 でも、その日はいつもと様子が違ってた…。 扉には貸店舗...
―あの日聞いた話。 いったい志保さんはどういった人なのだろうかとか昭久さんとはどういった関係なの...
あの後、由香里は何も修に聞く事が出来なかった。 由香里自身も頭が混乱していたし、修も口には出さな...