純は、ここが普通の病院ではないことには、この保護室に入った時から分かっていた。ただ自分が精神病院...
それは、真夜中の出来事である。純は、深い眠りの中いきなり跳び起きた。純が目を覚ましたのは、二つあ...
君のことを知りたいのさ その笑顔の裏も 遠くを見るその瞳がこの 胸を叩くよ ...
純は、この時点では、そんなことが起きているとは知らず、相変わらず寒い部屋、保護室にすることもなく...
純の病名が家族に告げられたのは、純が入院した翌日であった。診察室で純の主治医、吉田先生は、家族に...
差し出された煙草に、純は、一瞬戸惑った。「いいのここは病院じゃないの?」言いつつ純は煙草を一本受...
二人の影 一つになって 街の灯 少し寂しくて 無口な笑顔をそっと抱きしめた ...
保護室に入れられ、一人になった純は、「出してくれ」と何度も叫んだ。 だがなんの反応も返ってこない。...
もし、あの日、あの時、貴方に出逢っていなければ、今の私はいないだろう、今まで出逢った全ての人、私を...
閉鎖病床に入った純は、まだ自分が何故こんな所にいるのか、分からなかった。病院らしいということは、...