炎が完全に燃えきった草原には、再び闇が訪れていた。 「真っ暗になっちゃいましたね」 「うん。で...
「危ない!」 弓を構えていたパールはウェドに突き飛ばされた。その直後、犬が右から飛び出してきた。...
「炎のスピードが上がったぞ!」 「とにかく走るんだ!」 三人は無我夢中で走り始めた。 走り始...
パールを起こしたのはタクトだった。 「パール!逃げるんだ」 タクトが事情を説明する前にパールは...
「ったく!あの犬の体どうなってんだ?」 「多分、剣なんかに使われる鉄だと思う」 「鉄だと?」 ...
タクトとウェドとフラットの三人はこのまま、夜に移動するのかしまいかの議論を重ねていたが、結局進むこ...
パラス王立図書館を出発してから間もない頃、タクトたちは広い草原に出ていた。肌に触れる風と風に揺れる...
「おはよー!タクト」 タクトが図書館から出てくると既にパールたちはそこにいた。東の空から弱い朝日...
シャープたちは抵抗するまもなくムシに囲まれてしまった。少女は兵士たちに取り押さえられ、近くにあった...
「それにしても、あのムシの群れは何だったの?」 シャープは思い出したようにドローに訊いた。 「...