「お願い。転校しないで。オレ…みーくんがいないとダメなんだ。」 「……。」 「オレ…みーくんと...
その時、 「やめろ!」 龍吾が咄嗟にかばってくれた。 「やめて下さい。お願いします。」 「...
龍吾は振り落とされてくるバットを両手でおさえた。でも…。 「いってぇ…。」 力一杯振り落として...
急すぎて話がよく分からない。 僕の頭の中はパニック寸前だった。 「行くぞ。」 相変わらず運転...
「大丈夫。オレがついてる。オレはみーくんの味方だから。」 龍吾は微笑んでくれた。「嫌なときメール...
あれから1ヶ月…2ヶ月と過ぎていき、あの僕にとっては変化の日がやってきた。 6月9日。日曜日。 ...
『今夜が山。』 今夜が山…今夜が山… 「母ちゃん…」 立ち会っていた医師が、「ご臨終です。」...
ナースステーションの前を龍吾は通りかかろうとしていた。その時、看護師から話が聞こえた。 「飯岡さ...
「…お願いします。」 「安心して下さい。そういうお姉さんと弟さんの思いがあれば、きっとお母さんも...
午後6時半。龍吾はきぬ総合病院にいた。 「母ちゃん…。」 龍吾は涙が止まらなかった。 「無理...