「助けに行かなくては。」 サラが地面にあいた大穴をのぞいた。 「俺も行くぜ!」 「それはダメ...
「役立たず?」 真面目に返事をされてカイは自然に興味をもった。 「魔法使いに役立たずもくそもあ...
辺りは静けさを取り戻した。校舎のあったところは荒野になっていた。人間の死体の一部も転がっていた。...
「あなた方はもしや、津名に・・・」 精霊がそう言おうとすると止められた。 「思い出したくないの...
このまま幻魔は美佐代の命が尽きるまで暴走を続けるだろう。そうなればこの町は、いや、日本は、いや、...
最後に、その場には美佐代とさっき後ずさりしていた女子生徒の2人だけが残った。辺りには生暖かい血の...
終わりだ、精霊は絶望した。精霊ともあろう者が絶望している。本当に大変なことが起ころうとしている。...
精霊は真実を知っていた。津名は殺している。男子生徒と女子生徒の2人、殺している。分かっていても精...
蹴っ飛ばされた美佐代はゆっくりと立ち上がって地面を見つめていた。こっちのほうも不気味といえば不気...
そのいじめの手口は様々で、学校側でも全てのいじめを把握できているわけではない。ひどい有り様だが、...