佑典からの最後の電話から2年が過ぎた。 時々だけど…あの時の事を思うと胸が苦しくて、...
『佑典くん!どこに、今どこに居てるん?』 『ごめんな、くみちゃん…俺、携帯壊してしもて、...
健太がもう一度言った。 『俺の傍で…俺の傍で居って下さい。』 涙を拭き左手を前...
佑典を助けたい。 〔京都へ行こう。〕 何の迷いもなく思った。 車のエンジ...
その瞬間、電話の声が男に変わった。 『姉ちゃん、今どこに住んでんのや?関西か?携帯届けて...
『もしもし…』 不安な気持ちで声を出した。 『もしもし!おたくは誰?』 苛ついた...
徳島は今朝も渋滞。 ルームミラーで顔を見た。 目がむくんでひどい顔。 一...
マンションの前に着いた。時計は午前0時をまわってた。 『ごめんな久美ちゃん。夜中になって...
佑典が企業舎弟だとゆう事。 佑典には身内が居ないとゆう事。 私と出会い企業舎弟...
佑典は言った。 『俺、ずっと言われへんかった事あるねん。』 『俺は小さいけど会...