1学期の終業式はもう蒸し暑い季節で確実に夏の訪れを表していた。 「お疲れ様でした、副委員長サ...
夏祭りは大盛況で幕を閉じた。 もう私と久遠が組む行事はない。 学級委員の任期も後残りわずかだ。...
祭りの賑やかな裏で理沙と中野と久遠はそれぞれに悩んでいた。 「中野?」 理沙の連れが、...
散々泣くと理沙は少しスッキリしたような気持ちになっていた。 「戻るか?」 「うん」 ...
祭りも盛り上がり、徐々に終盤に近づいてきた。 桜達と別れると理沙達は屋上に登った。 普段は...
祭りの夜は長い。 華やいでいるのにみんなそれぞれに心は曇っていた。 「千夏のこと…このまま...
あまりにも鈍感な自分に しばらく大倉にもたれかかっていた気がする。 「ごめんなさい…私」 ...
月灯りが逆光になって久遠の顔が見えない。 だから私は、あの時真意がわからなかった。 二人の...
私の嫌な予感があたった。 祭りの夜は何かが起きる。 祭りのにぎやか光がそこにはなくまる...
何かしゃべれなきゃと思うのに頭がまわらない… 「ごっごめんね、いきなり」 「あっ…いや...