その、二日後、だっただろうか。 能天気な私も、さすがに精神が不安定になりだした。 それもそうだ...
アルファはブロック塀にもたれかかったまま、腰を下ろした。 「少し、寝た方がいいわ。」 「…でも...
「…アルファ?」 応えてくれない。耳に入らないみたいだ。 絶対ヤバい、そう思った。彼の眼の輝き...
その三日後、私達は山を下り始めていた。 「ねえ、大丈夫?」 私はアルファに聞いた。 「何が?...
それから少し歩くと、彼の予想通り、そこにはさらさらと、川の流れがあった。 「少し、休憩にしよう」...
「どうして、そんなにそのジャンパーを大切にしているの?」 そう安っぽいという訳でもないが、なぜ人...
冷たい風の中を、黒く長い髪が舞う度、人の身体が、次々と飛んでゆく。 「まだやるのか?…キリが...
彼も足を止めた。 「賭けに応じなければ二人とも殺すと脅されて、俺は賭けに応じた。1ヶ月の間、先程...
「どこへ行くつもりだ」 「だから、急いでるのよ!」 彼は、どういうつもりなのだろう? まさか...
「何をした、だぁ!? あんな大それた事しておいて、何を今更!!」 「あんたを警察に引き渡すとな...