雪で埋もれた国境を 僕らは越えるのをためらった。 その先に待ち受ける未来が 抽象...
心底に潜む悪魔の呻きが 僕らの輝く未来を奪おうとするなら 音速を超えて、時空を超えて ...
朝の匂い 小鳥の合唱 路地裏のゴミを漁る犬猫 教会の扉の向こうで 一晩中傷...
音の外れたオルゴールを虚しく鳴らして遊ぶ少女 庭に植えられたポプラは、葉の擦れた音でマラカス...
目には見えないボンヤリとした自分の心を映し出す小さな丸い手鏡は、きっと朧げな満月なのだろう。 ...
レンガ造りの町並みに、ハーモニカとアコーディオンの二重奏で奏でる憂鬱な音色が満ちていく。 だ...
広場、噴水、キスを交わす男女。 教会、ステンドグラス、尖塔の十字架に止まったカラス。 ...
鐘の音に 消える煩悩 追い掛けて 彷徨う影は ゆく年に残る。 ...
哀しみが、在りし日の罪を伴って到来した。 なぜ哀しみは、己が罪を諭すのだろう。 至福で...
体内の至る所にできた空洞の中で、風の音と、骨の軋む音が混ざり合って、虚しさを生み出す。 この...