タクトは不審に思った。 なぜ、こんな危険な場所にダイヤはパールを置いてきたんだろう? 化け物か...
「『クレイラ』って?」 タクトはダイヤの表情に合わせるような、神妙な面持ちで問いかけた。 「こ...
若草の香りが胸を満たした。 鳥のさえずりと、包み込むような太陽の日差し。 満たされた気がした。...
ミスリル。それは神が地上の民に与えし万物を司る力。 カルディア王国は、その力の均衡を保つ事で、戦...
「兄貴として、俺はあいつに…ルナに教えなければならない事がある。頼めるか…レック?」 「ハイ。ワ...
記憶の破片を辿る。 何故だろう? こんなに求めているのに、知りたくない。 何故私は弟...
30分ほども歩くと、美香はさすがにうんざりしてきた。 地面が見えている場所をいちいち探しては、枝...
ラミレス。 10日歩いてついた街だ。 リクト「やっとついた!でもこれからどうしよう?」 リク...
「リヒネは、この沿岸都市レキンザから、南東に進んだ先にある。途中、ベラ湿原を越え、更にノースリヒネ...
タクト、ウェド、フラット、ダイヤの三人はクローブの狭い馬車に揺られながら、鏡の宮殿を目指していた。...