「ロイは一向に魔法が上達しないから、私達の所に来たのよ。それに嘘は無いと思うわよ」 「私もそう思...
第三話「亡き此処で」 僕は答えを待った。どんな答えが返ってくるは、全く分からない。 ...
部屋の固定物は爆発後も変わらずいた。 「すごい固さだな。」 そこに悠然と薫は立って...
車から降りたのは二人の男。 一人は金髪の髪を無造作に伸ばした彫りの深い男。 そ...
かつてこの世界には『セルフィア』と呼ばれる種族が存在した。 彼らは見た目は普通の人間と何...
大国ノクロムの夜は長い。 小高い丘の、黒い空に舞う真っ白な雪は、青年の顔に、はた、はた、と落...
「ということでここに入っとけ。」 そう言い下の棚に押し込んだ。 「さてと」 薫...
第二話「響く声」 無の世界。ここには、何もない世界だと思っていた。僕以外は――。 ...
「……離せ」 怒りを押さえながらも低い声で言うと、クロはおもしろがっているように口角を上げた。 ...
お母さんは幸せだったの? 私は、母にそう尋ねる事が良くある。 そうすると決まって母は笑みを浮か...