「嫌だね。」 王子は言った。 「鏡の中を選んだのは、あの娘だ。お前の勝手な考えで例外は...
ヤス#77 飛び散った血が、シットの血を浴びて枯れた草を赤く染めると、黒く枯れていた草が青く蘇え...
ヤス#76 眼は海底の海老の様に赤く光っている。その眼の奥には嫉妬の炎がメラメラと燃え上がってい...
ヤス#75 ユウキの上に小さな光る玉が浮いた。 その玉がゆっくりと降りてハヤトの体の中に消えて...
ヤス#74 「分かっているよ。もう、すぐそこまでシットが来ているみたいだ…急がないと…」 「ヤ...
ヤス#73 「母さん、もう少しだからね。頑張るんだよ」 「うん…大丈夫 ヤスは山の斜面を...
「俺?…… 俺は…リュクスだ。」 「…リュクス…さん?」 「…王子、私の名を語るのはお...
「皆、買い被り過ぎだよ。私はエリシア姉様の代わりに過ぎないのだからさ。」 少女は両手を振って...
「彩は、あたしがきっと憎いよ」 「憎いとは思っていないよ。」 銀髪の青年は言った。 ...
そこは千人は入るであろう、かなり広い謁見の間。 今そこで一段と高い玉座に年若い青年が座してい...