「ここがお前の部屋だ」 心は部屋の鍵をカードキーにさしこんだ。ドアは静かに開き良と心は部屋の...
「・・まぁ、おふざけはここまでだ」 心が真顔でそう言った瞬間に部屋のドアが開いた。入って来た...
朝の日差しが瞼越しに瞳を刺す。深い眠りの底から引き上げられる意識。何度も経験してきた覚醒の感覚。...
第6ディメット暦187年13月23日 〜連絡船キャトロッツ・03号船室〜 「グォ〜ガア...
見たことのない兄の険しい表情に、それ以上リシュアは何も聞けなかった。 「リシュア様、後でお話して...
二人の王子は父王にこの一大事を伝えると急いで身支度を整え兵を集め、カイルは東、アーチェスは西側へ馬...
兵士は息を切らし、おそろしく慌てていてカイル達王子への拝礼も忘れ、僅かに震えていた。カイルは兵士の...
第6ディメット暦187年13月23日 〜ベドロ・ベドロ港間街道〜 ウルフを殺しカト...
『・・・のん』 『・・・榎音』 誰かの声が聞こえた。榎音は、ゆっくり目を開けて起...
ドカン・・・ドカン・・・ 大きな音が聞こえる。草原には大きな穴が所々にあいている...