「カイス…俺と来ないか?」 「えっ…」 ぱちぱちと囲炉裏の枝が燃えていく。 「お前は護法剣を...
「それから俺は修業を積んで浄霊師になった。そこに俺達みたいに帝国に潰されていく里や村があると聞いて...
「さてと…着替えもすんだし、飯にするか」 海星はあらかじめ用意していた食料を青年に差し出す。外で...
「どうだ?」少し不安げに尋ねる海星。 「サイズはピッタリだし、熱すぎず、寒さも平気。動き易いし、...
「………はっ」 がばっと跳び起き辺りを見渡す。部屋の中央で囲炉裏がぱちぱちと音を立てていた。その...
そのころ…青年の住んでいた村はまだ制圧されていなかった。 燃える炎の中、村の男達が反撃にでたのだ...
薪割りでいつも使う斧よりも多少軽い感じがする。 しかし初めて持つ真剣の重さに少し驚いていた。 ...
「う、うわぁぁ」逃げ出す青年を追い掛ける奇蟲。 複雑な道にしかもでこぼこ…奇蟲は木に穴を開けなが...
「はぁ…はぁ…」 青年は木の下に座り込み休んでいた。額から少し汗がでて、肩で息をしていたが、無事...
羽音の主の姿はまるでバッタだった。ギョロリとした目。太い後ろ脚に大きな羽。人間と同じ大きさの巨大バ...