その日は、綺麗な満月だった。今、月にはものすごくやんちゃな男子――いや、女子がいた。なぜ私が間違え...
「おおっ!」 姫は鬼神の如き強さを見せ付け、観衆を沸かせます。敵ながら天晴れ、流石です! 私は...
まわりを見渡せば一面真っ白な世界。そこに赤い綿玉と男がいる。とうとう赤い男は私の目の前までやってき...
そこにはなぜか真っ赤な風船があった。いや違う。何やら綿のような… 急...
水曜日の正午、ひとり布団のなかでうつらうつらとしていた。具合が悪いわけではなく、いいわけでもない。...
「ガッファ!!ガッファ!!」 【ドスン!ドスン!】 その図太い巨腕をブルンブルン振り回しな...
マウス、確かにマウスである。白い体、頭にある大きくまがまがしい牙を生やした口、さらに間接にも小さな...
優魔(ユウマ)は麻里を一瞥すると一瞬で姿を消した。瞬きする暇もない程の疾さだった。 「消えた…」...
優魔(ユウマ)という少年は清子に言葉を遮られて不満顔だ。 「いいや違う。でもこの女の思考回路はど...
「どっちと言われても…」 麻里は困惑する。 「お前バカじゃねぇの」 不意に何処かから声が聞こえた...