「……これ」 それだけ言って綾川くんは何も言わない。 彼はしゃがんだままメモ紙を握って...
「……あ、槇原さんか。誰かと思った。」 おぉー!! 生ミツルと初会話! と、興奮...
「暗ッ!!」 放課後、委員会の会議が終わり自分の教室へカバンを取りに帰ろうと廊下に出る。 ...
昼間は話したこともないただのクラスメイト同士、夜はメールで音楽について語り合う。 こんな奇妙...
あたしは愛はお金で 買えるなんて 思いもしなかった キミの言う『付き合う』は ただのコ...
10分ほど経つと、また携帯の着信が鳴った。 『え!?同じ高校生?じゃあ、タメ口でいいかな?す...
『いつもCDありがとうございます。私はユキっていいます。なんでいつもジャケットに曲のタイトル書いて...
将樹さんがまたCDを届けてくれた。 「ミツル、菜々ちゃんからの手紙すごく嬉しいみたい。名前知...
次の日から、私の背中には目がついてるんじゃないかと思うほど、後ろの席の綾川くんを気にしている。 ...
目頭から手を外し、瞬きをしている。 …………!!! それは見覚...