ビールとチューハイが届くと、まず俺は小さくピースサインを出した。その途端涼平と香緒里さんが、肩を...
真愛と二人で店に戻ると、みんなはかなり出来上がっていた。一時間近くも、公園にいたのだから当たり前...
「…一つだけ…やく…そく…して…」 真愛はそう言いながら立ち上がった。 「な、なんや…...
「嬉し…かった…よ…あの…手紙も…傘…も」 嗚咽を洩らしながら、囁くように真愛が話しはじめた...
「卒業式の日に渡した手紙の内容…覚えてるかな…あの時の気持ちは八年たっても変わってない…むしろ今...
その頃俺は、香緒里さんと交代して、真愛と二人っきりで店の外に出ていた。 近くの公園まで歩いて...
「でも二人の気持ちは間違いなく同じやで。後は奥手の二人がどこまで歩み寄れるかだけやろ」 それ...
「ここで逃げたら男とちゃうで、ダメ元やないか告白してこい」それまで黙っていた悟志も言った。 ...
「夏希どうするねん。あれやったら応援してやってもええんやで、って言ったやろ」 涼平が今までの...
俺達の話を聞いていた香緒里さんが、二次会でのことを掻い摘まんで説明したら 「なんだ夏希さんも...