純は、ここが普通の病院ではないことには、この保護室に入った時から分かっていた。ただ自分が精神病院...
クソッ!…俺はイラついていた。 消毒クセー病院の待合室…。 畜生ォ!…なんでこんな混ん...
数ヶ月後、凌駕と裕実は付き合い始めた。 凌駕の周りの人間が死ぬことはなくなり、凌駕はいつも笑って...
ようやく笑いが治まった頃には、空は夕焼けと夜空のコラボレーションを奏でていて、とても美しい空だった...
僕らは翌日、学校を休み、公園に向かった。 ブランコに並んで腰掛けてみたものの、僕はどうして良いか...
「あいつ、馬鹿だよな。オレはヒーローなんかじゃねぇ…タチの悪い死神なんだ…」 凌駕の拳から血が飛...
一時間程経っただろうか、“手術中”と書かれたランプが消え、医者が出て来た。 僕らは立ち上がり、そ...
「あなたたち…もしかして、“貴仁くん”と“凌駕くん”?」 「あ、はい。」 「順也がいつもあなた...
「人生には三度、モテ期があるんだってよ。」 帰り道、急に凌駕が言い出した。裕実の一件の影響だろう...
「凌駕は多分、裕実ちゃんのこと嫌いじゃないと思うよ。好きかどうかまでは分からないけど。」 「ほん...