とぅとぅつるつ豚面かぶり秋の山 商ひのするする金の鉦叩 うるらしま太郎の...
苦しみの地獄に似たる残暑かな 一点に視界絞れる蕎麦の花 月がでて星なき都...
大好きだった本 大好きだった映画 別にいいやと もういいやと 脇に寄せた 事あ...
葉鶏頭けふも病を癒しけり 藤袴青春切手水をかけ かんがへのしなやかなりて...
籠りたる我に窓越し秋夕焼 小盛りたる我にタルタル秋夕焼 輪切りなる芋のパ...
日の出前静けさのうち秋の山 朝顔に心の深さ教はれり 久遠より成就したれり...
四方八方からいろいろな色をした声が聞こえてくる その声は僕の内側から来るものなのだろうか そ...
音至極頭めぐりて轡虫 蟋蟀の庭や明るき音照らす きりぎりす蓄へさへも果て...
揺らぐ篝火 粧う花の色 夜風に流るる乱れ髪 愁い染みた帯締めて 夜明けの街に目を瞑る ...
鳥ばかり途方にくれる案山子かな 北になる北の大地の木の実かな 一日の爽や...