【ずっとおまえを愛し続ける。永遠に。】 これがあなたの最後の言葉でした。 「俺は強いから死にやしねぇよ!」「絶対退院すっから!待ってろよ!」 そう言ってたのに・・・。どうして・・・?神様はひどい人ですね。 私を置いてあの人を連れていくなんて。 私の彼は癌でした。 それを知らされたのは去年の夏でした。 今まで元気だったのに。 退院したら結婚しよう!って約束してたのに。 「先に死んじゃだめじゃん・・・・。」 でもどんなに悲しくても現実は現実。 どんかに苦しくても朝はくる。 あれから一週間・・・。 あなたがいなくなって一週間がたちました。 『美華』ってもう一度名前を呼んで頭を撫でてよ・・・『好きだよ』って言ってよ。 あなたのかすれた低い声がすきでした。 あなたの子供みたいな笑顔がすきでした。あなたの全部がすきでした。 どんなに思ってもあの人はかえってこない・・・。 私は今でもあなたの言ったひとつひとつの言葉をおぼえています。 大好きだったから、愛しくてしょうがなかったから、失いたくありませんでした。 二人で行った旅行。おもしろかったね。 あの日にはもう戻れない。 でも二人の愛は消えない。 あなたからもらった指輪一生大事にします。 つらいときにはこの指輪を薬指にはめます。 するとあなたは私を勇気づけてくれるでしょう。 『ありがとう。さようなら・・・。』 と小さく呟くと、美華は走りだした。 未来へと・・・・・。