ゴソゴソ………
死体の山がゴソゴソとうごめく……
ゴソゴソ……
「ぷはぁ……」
死体の山から出てきた少年は鼻につく死臭にクラッとする
「やってらんないよなぁ……まったく」
愚痴をこぼしながら死体の山から体を抜き出した少年……
彼の名はA……誰が言い出したのかは知らないが彼はAと呼ばれていた…
彼の住む街、このスクラップタウンは廃業者によって作られたガラクタだらけの街だ…
彼はここで死体あさりという仕事をしている、死体あさりはかなり儲かるからだ
彼には自分を育ててくれたおじいさんがいる……そのおじいさんに恩を返したくてこの仕事を始めた…
「よし、コイツだな」
一人の死体を担ぎAは町へと帰っていく