殺し合いごっこ 第5話

龍角  2006-12-01投稿
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「グシャ…」
・・・・・・・・ 「グチョグチョ…」

ドアの向こうから不気味な音が聞こえてくる。そして明らかに分かる事は部屋の中で何かが起こったという事だ。
『何が起こったんだ!?さっきの声といいこの音といい普通じゃない!だけどさっき入るなって言ってたけど・・・・・・・ まぁいい突入だ!!』







「ガチャ!」

誠は部屋の中に入った。中は薄暗かった。そして誠は足下にある「何か」に気が付いた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・ 首だ。
「え・・・あっ・・うわぁああぁ!!」

そして部屋の奥には首無しの死体と死体をむさぼる様に食う「何か」がいた。
『嘘だろ・・・なんだよアレ。』
その化け物は頭から角が生え、皮膚の色は濁った褐色、体長は少なくとも2メートルはある。
「ボト・・・」
化け物は死体が不味かったのかは知らないが、男の屍を床に放り投げた。そして誠と化け物は目が合った。 『やばいヤバいヤバイ!!殺されるぅ!』
誠は部屋から出て逃げ出した。
ついさっきまで死ぬ為に樹海に入り込んだ人間が今度は生きる為に逃げている。
化け物は物凄いスピードで誠を追い掛ける。そしてこんな時、運悪く行き止まりに当たってしまった。完全に追い詰められた。
「グガァァァァ!!」
化け物は唸り声をあげて誠に近付いて着る。そして誠は背中の刀を抜いた。
『やだ!!死にたくない。殺らなきゃ殺られる・・・』



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