ドンチャン騒ぎの宴会場の窓から、3年前のクリスマスを見ていた。 淡い白宝にうもれた冬の思い出。 「今年まだ雪ふらんのかなぁ…」 後悔と共に押し寄せる幼すぎた自分の影に、今は多少なりとも大人になれた気でいる。 宴も闌、外に出て、吐き出す吐息の白さが際立つ12月の寒さに、「少しはクリスマスらしくなってきたやん。」 ただ雪と連想して思い出したあの人の白い頬に、涙の後が残っていたのを思い出して心がざわめいた。
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