キミはいつもわらっていた。朝も昼も、ボクが見てる時はずっと…。
授業中の真剣な目、太陽のような笑顔、ボクを弾けさせる声、走る姿…。キミのすべてに恋をしていた。キミに会えただけで、わらってる顔を見ただけで今日死んでもかまわないと思った。
それぐらい、キミはボクを独り占めしていたんだ。
舞衣(まい)に会ったのは中学2年のクラス替えの時だった。クラスの中に明るい子はたくさんいたけどキミはずば抜けて幸せそうに新しい友達と一緒に話してたんだ。ボクは今でも覚えてるよ。あのとき初めて人をすきになるって意味を知ったんだ。舞衣、キミはボクの中で特別になってたんだよ。