今になってみれば昔の日記を見る行為は意味のない事のように思えてくる。明日はどんな楽しい事が起こるんだろう。そんな事ばかり考えていた。毎日埋め尽くされたスケジュール。一日でも空欄があることが嫌でどうでもいい事でも書いて退屈していない毎日を装って回りに影響されてたね。嫌な友達、嫌な先生、嫌な両親。唯一彼氏だけが私に頑張れよといってくれた。そんな彼氏とも別れて3年が過ぎた。私は21になりアルバイトをしながら小説家を目指している。押し入れからでてきたその日記はよれよれになっていた。明日はファミレスでバイトかあ、あさっては本屋でその次は、なんて今でも日記にこだわっている事も気付かずに新しい手帳を開いていた。