「ふぅやっと着いた・・疲れたよ」
シノが呟きます。
「師匠の教えが役に立った・・」
何か言いつつも検問所に入りました
検問官がシノに目をやるとはっと驚き
「そのコートはどうしたんだい?」
と訊ねました。
シノはこれまでの経緯を話しました
自分の住んでいた国にこのコートを着た旅人が来たことその旅人が自分をかばって死んだこと
そして・・・自分がこのコートを持って逃げてきたことこの家族がいるなら誤りたいことを話しました
すると検問官は
「ちょっと待っててね。今この持ち主の家族の方を探しに行くから。」
そういってこの場を去りました。
シノは家族の方にどう説明すれば良いのか考え込んでしまいました。
「はぁどうしよう・・」