木のテーブルに置かれた一枚のマークシート、品目には、ハブラシやシャンプーなどの名目がずらりと並んでいた。
白いしっくいの壁に取り付けられている三十センチ四方の棚、そこに置かれている私物、俺はその私物を見ながら残りの日数を数え足りない日用品を購入するためマークシートを塗り潰すした。
鉄格子のついた窓の外は、二年間見続けた景色が今となっては心を弾ませてくれた。やっとここまで来た。もうすぐ自由のない世界から開放される。部屋の出入り口右横にある食器口、その上の壁にはラジオ放送などのスピーカー、その左側に時計、時間は