隣の外国犬にほれてしまった、土佐犬たけし。気を引こうと、駅前のスクールに通い始める。英語を習うのだ。外人の先生だから、安心、安心。
「リピート・アフター・ミー(私の後に続いて)……バウ、バウ」
「わん!  わん!」
「NO!  バウバウよ、たけーし」
「?」
「Eデスカー?  せんせーの口元をよく見りんさーい。ば、う、ば、う。OK?」
「!」
「わかったーよーですねー。じゃーもっぺんゆってごらんくなさーい。せーのっ……」
「わん、わん!」
「NO!  NO!  NO!  バウ、バウ!」
「わん、わん、わん!」