1Bの教室は、ほこりがたっていた。女子たちは服についたほこりをはらいながら、静かに席についた。「素直にやればいいのよ。岩見沢君を見習いなよ」とすてぜりふをいうと女子たちは服についたほこりを払いながら、化粧をしたり、ベランダでおしゃべりの時間になる。「おーい、生きているかぁ?」と指先でツンツンと岩見沢は、完全にのされた島牧の頭をつっつく。ネクタイは頭に巻かれ、半袖は片方剥ぎとられ、白いワイシャツは、上履きのあとが判子でも押されたようにくっきりとついている。顔には、これまた綺麗な女子のビンタの痕がきれいに