貴方が望んだのですか?
こんな事が許されるのですか?
私が悪いのですか?
この悲劇は誰かが望んだのですか?
私がやったと言いたいのですか?
貴方がこの幸せな日々を壊したのですか?
私はそんな事望みません。
許せない許せない許せない許せない。
序章
俺は本名を知らない。たしか上級剣士時代の時は番号301だったと思う。
孤児院に入る時に院長は俺に「ラッセル・グード」という名を付けてくれた。
自分でも気に入っていて今も使っている。
孤児院に居るときは幸せだった。辛い上級剣士時代を忘れさせてくれた。でも、今はもう無い。もう一生戻ってこない。
院長も。友人も。皆みんな。
俺が住んでいた町はもう無い。帰れない。
俺は孤児院にいた素晴らしい日々を思い出す。
8年前。
俺が10歳の時の幸せな思い出。