僕の思いが君に届けばなぁ、とバイト中の君を見て思った。
僕と君との関係は、ただの立ち読み客とコンビニのアルバイト。
君は僕のこと知らないだろうな。僕も君の名前しかしらない。
雑誌を並べる君を横目で見ながら、『言うべきこと』を考える。
何も持たずにレジに行って「あなたをください」と君の目を見ていおうか?…きっと気持ち悪がられるだろうな。
渡されたレシートにメアド買いて渡そうか?…でも僕はペンをもってきてない。
強盗でも入ってきて、君をかっこよく守って伝えようか?…強盗待ちの告白なんて嫌だし、きみを危険な目に遭わせたくない。
…よし、決めた。君の目を見て、男らしく。今の思いをはっきり伝えよう。
『あの…』
「はい?」
きみへ届け、僕の想い