は泡を吹いて失神していた。鈴木は、ただやみくもに、ハサミを振り回している。ブラとパンティは杭から離れていた。足場は自由になったがすでに意識がない。あっちへ行ったり、こっちへ行ったり、空中庭園は時速160キロをオーバーしていた。それでも街へ落下せずに庭園に踏み留まったのはひとえに庭に対する愛着のためであろう。無意識である。何か叫んでいるが意味不明だ。松の木どこや、松の木どこや、まっちゃーーーん!
ダウンタウンの松本人志が土の中からひょっこり頭を出した。おそらく、頭が混乱した鈴木の見た幻覚であろう。