久々の星空、久々のタバコはどっちも最高だ。うっすらかかった雲の切れ目から見えた月がキレイだ。君は元気にしてるかなって思った。「元気にしてるよ」って聞こえてきそうな程静かな夜。大好きだったタバコを辞めた―――「あなたが病気になったら誰が面倒みると思ってんの!?」って君がちょっと真面目な顔で言ったから―――。 「今日だけはいいよな」って、最後の一本に火を付けた。立ち上ぼる煙は僕の白い息と一緒に君の元へ向かうように夜空に昇っていく。「お前の世話にならないようにタバコ…辞めたよ。でもお前に世話になるんだったら吸っててもよかったかな」
また来年くる時も、こんなキレイな夜だといいな。