「!」
ビリッと、近くで音が聞こえた。啓吾は閉じていた目をゆっくりと開けた。すると、目の前には操られていた村人たちが倒れていた。
「だ、誰だ!」
晶は辺りを見回した。すると、上の穴から誰かが降りてきた。
「怜!」
それは怜だった。怜は村人たちを電気で気絶させたのだ。
「晶・・・。絶対に許さない」
「怜ちゃん・・・。キミも同じことを言うんだね」
晶はニッと笑っていった。すると怜は、フッと消えて晶の後ろへ回り込んだ。そして怜は右手に電気を溜めて晶に放とうとした。
「!」
怜は電気を放つのを止めた。振り向いた晶の前には村人の姿があったからだ。晶は怜が動揺しているのを見て、ニッと笑って言った。
「隙あり」
晶は右足で怜の体を蹴った。怜はあまりの力の強さに啓吾の近くまで飛ばされた。
「怜!」
「くっ・・・」
「弱いね。2人とも」
ボロボロの2人を見て晶は言った。
「戦えなくても、僕の邪魔をされたくないからココで死んでくれない?」
すると、啓吾の周りに倒れていた人たちが起き上がって2人を襲ってきた。