「もう飯あんの??」
「もう少しかかるけど」
「じゃあ部屋にいるから飯が出来たら呼んで!!」
「分かりました」
「麻理子!!」
「ん??」
「飯出来るまで部屋行こ」
「うん」
麻里子は良の母に頭を下げると良の後ろをついて行った。
階段を上り部屋のドアを開けて部屋へ入った途端に麻理子は座り込んだ。
「はぁ〜」
「!!??・・どしたん??」
「めっちゃ緊張した〜」
「その割には完璧な彼女を演じてましたけど??」
「・・・そうだね」
「??」
麻里子はナゼか悲しそうに笑った。
30分程時間がたち、母に呼ばれて良と麻里子は1階へと下りた。
食事をしながら他愛もない話をし、麻里子は楽しそうに笑っていた。
食事の後もソファーに座りテレビを見ながら喋っていた。
いつの間にか夜の10時を過ぎていた。
「今日は本当にありがとうございました」
「また来てね」
「あっ・・・・・はい!!」
麻里子は一瞬言葉につまったが笑顔で返事をした。
「良!!ちゃんと家まで送ってあげるのよ」
「分かってるって!!」
良は満面の笑みを溢しながら靴を掃いた。
「お邪魔しました」
麻里子は頭を下げると良と共に家を出た。