まっすぐな瞳で私を見ていた。
叔父さんの優しい瞳に見つめれ。。一瞬に叔父さんの虜になった。
「そろそろ帰ろうか?お母さんが、心配するよ」
時計を見ながら、叔父が答えた。
腕時計を見ると、7時を回っていた。
叔父さんは、お母さんの5人兄弟の
一番下で、私より13歳離れていた。
立ち上がった叔父の服を掴むと
「帰りたくない。。」
そう答えると、苦笑いをした。
「あのね、真紀ちゃん。そういう事を言うのは、好きな子に言った方がいいよ?」
真紀の頭に手を置くと、笑いながら答えた。
``子供じゃないのに・・``
ポツリと真紀が答えた。
「えっ?」
真紀の言葉で、振り向くと
「・・何でもない」
叔父さんは、いつも私を子供扱いする。
もう子供じゃないのに。。
「でも、いきなり驚いたよ
家の前に真紀ちゃんがいたから」
「ごめんね、迷惑だった?」
泣きそうな顔で言うと
「迷惑じゃないよ?ただ・・」
「ただ?」
少し黙ると
「部屋が汚いから、出来れば掃除をした時に来て欲しかったかな」
そう言うと、部屋を見回した。
出しっぱなしの服が散乱していて
とても男の部屋ではないぐらいの汚さだった。
「ねぇ?」
真紀が言葉を言おうとした時
灰色のカーテンから、雨の音がした。
「雨だ。。」
雨の音が、部屋中に響いた。
「傘、持ってきた?」
叔父の言葉に、首を振ると
「家まで、送って行くよ」
立ち上がった時、
「・・すき」
真紀の言葉に、手を止めた。
「なんて・・今?」
「・・叔父さんが好きなの」
真紀の言葉に、笑って答えた。
「真紀ちゃん、冗談を言っちゃ−・・」
ふいに言葉が詰まった。
唇に触れていたからだった。
「っ真紀ちゃん!」
驚いて、真紀を振り払ってしまった。
「なんで・・叔父さんが好きなのに」
そう言うと、真紀が涙を流してしまった。
「真紀・・ちゃ」
真紀に触れようとしたが、触れずに
「帰ろう。送るから」
言葉を言おうとしたが、叔父の冷静した態度をみて、何も言わずに
首を振った・・