直哉さんがおしぼりで作った“アヒル”だった。
【意外】その一言
その後も幸紀のリクエストに直哉さんは次々答えていた。
朱希はしゅうじ君と話をしながらもつい、そんな直哉さんを目で追ってしまっていた。
お酒の量も増えると比例しトイレの回数も増える。
ふぅ〜。メイクまだ崩れてなぃ。軽く口紅塗り直して、髪の毛の具合もチェック。お手洗いに行く度のお決まり。
時計を見ると、針は2時をまゎっていた。
明日も仕事だし、そろそろあがらなぃとかなぁ…。
『ねぇ、ねぇ、この後どぉするの?俺と違うとこ一緒に飲み行かなぃ?』
『いゃぁ、もぉそろそろ帰るつもりなんで無理デスぅ』
『ねぇいぃじゃん。行こぉょ』
カウンターに座ってた人。トイレをでてすぐに声をかけられた。
朱希はこぉゅぅのに慣れっこだったので断るのは簡単。だがそれは全く知らない人に対して。店に入った時、しゅうじ君、直哉さんも話ていた。知り合いかよぉ〜だから下手な断り方出来なぃ…。ん〜てこずり。にしてしつこぃ!戻れなぃじゃん…
『お〜!英二!この子無理だぜ。明日も仕事だって。もぉすぐおれらもみんな一緒にあがるし』
直哉さんだった。
『よぉ〜し帰るぞぉ〜!お前らこんなとこにいたのかょ。しかも英二まで』
みんな出てきてあがる事に。
〜帰り道〜
氷点下になのではなぃかと思える位寒く吐く息はとても白かった。
みんな点々と駐車場まで歩いてく。。。
朱希の右側には飲み始めと同じ。直哉さんが。
不思議。だって2人の手はポケットの中でしっかり絡みあっていた。