俺、悠軌朔(ゆうきさく)は今17歳。高校生活をスッゴク楽しんどる。だけど一つだけ問題があってな・・・それは・・・俺の好きな奴が俺の事を世の中で一番嫌いだと思っとるつー事なんや?ま、そないな事考えてもしゃーないんやけどな・・・。よし、とにかく今は突っ走るだけや!そのうち、ちゃんと・・・
「ねぇ、じゃま」
「なんやねん。俺は今大事な考え事を・・・」
俺に今゛じゃま″言うたんは帋閊 久世(かみつか ひさよ)。こいつが俺の好きな人や。
久「うるさいボケ!・・・まぁいいや。あんたにも教えといてあげる」
悠「なに?」
久「うち、彼氏できたから・・・?」
悠「はぁ?」
ありえへん・・・どないしよ・・・?
久「今度の日曜デートなんよ」
悠「あっそ。よかったなぁ、なんやデレデレして・・・」
久「なんなん!その言い方!」
悠「お、俺にだって彼女ぐらいおるんやから・・・そないにはしゃぐなや」
久「・・・。へぇー、そうなんや。そりゃよかったな」
悠「笑・・・しゃべり方男っぽい」
久「うるさいなぁ」
久世・・・俺は彼女なんかおらんよ。お前しか好きやない・・・。そう言えたらどんなに楽なんだろう。お前に彼氏ができたからって別にええやん!抱き締めればよかった・・・。