『カチッ』
耳元で何かのスイッチの入るような音がした。
「僕があなたの夢の中に出てきて、『あなたを殺す』といった時点で、いかなる場合であっても、この僕に殺される運命にある」
頭上でウイーンという奇妙な音が聞こえた。
「どうしよう。一体どうすれば……」
私はパニック状態になりながらも必死に箱をけったり、叩いたりした。
「中川則子、十七歳、県立R高校ニ−B在籍を○б$△ИΨ×@で処理――」
ピーッピーッピーッピーッピーッ
けたたましいアラーム音とともに箱がガタガタと激しく揺れた。
「いっ……いやぁあぁぁぁあぁあぁあぁあああああっ!」