夢魔 ?

柚木麻里  2006-12-07投稿
閲覧数[390] 良い投票[0] 悪い投票[0]

『カチッ』
 
 耳元で何かのスイッチの入るような音がした。
「僕があなたの夢の中に出てきて、『あなたを殺す』といった時点で、いかなる場合であっても、この僕に殺される運命にある」
 頭上でウイーンという奇妙な音が聞こえた。
「どうしよう。一体どうすれば……」
 私はパニック状態になりながらも必死に箱をけったり、叩いたりした。
「中川則子、十七歳、県立R高校ニ−B在籍を○б$△ИΨ×@で処理――」

 ピーッピーッピーッピーッピーッ

 けたたましいアラーム音とともに箱がガタガタと激しく揺れた。

「いっ……いやぁあぁぁぁあぁあぁあぁあああああっ!」
 

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 柚木麻里 」さんの小説

もっと見る

ミステリの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ