プルル〜 プルル〜 電話とったなおみの母親が階段を駆け上がって なおみの部屋に入ってこようとしたが うち鍵がかけてあり 部屋のドアを激しく叩いた「起きて なおみ 起きなさい 鍵なんかかけないの 家の中で」「……」まだ夢だったなおみだが 母親の一言で飛び起きた「ゆうこちゃんが大変だってよ 昨日から家にいないんだって」
ゆうこはなおみとコンサートいって 食事したあと 駅で別れた 親戚の家にいくとかで 二人は別れたのだが 夜になっても帰らない母親が心配して 捜査願いをだしたらしい なおみも失踪するような心当たりもなくゆうこの母親にそう伝えて電話を切った。昨日はいつも通りだし 別におかしな所もなかったから 余計不安なった とりあえず 支度して ゆうこがいきそうな所を探す事にした。別れた駅に行き 駅の車掌さんや掃除のおじさんに聞いてみたが 誰も覚えていなかった。あきらめて帰ろうとしたとき売店のおばちゃんが「どうかしたの」と声をかけてきたので事情を説明した。「そうねえ… あ もしかしたら その子て150センチくらいの女の子かな?」「 おばちゃんみたの?」