和也から授業中メールが来た
>聞きそびれた!りなちゃんと別れたん?
>今謝りメールきた
>は?!マジでゆうてるん?!
>マジや!
>わからんわ〜こんな奴の何がそんなええんやろ(-.-)zzZ
>でも別れたで
>マジで?!何でなん??
>お前が別れろゆうたやん
「は?!」
-ガタンッ-!
静かな授業中かん高い声とイスの倒れた音が響きわたった
皆の注目の的は和也だ
「あ…すんません」
ちょっと小太りの中年オヤジが
眉毛を片方だけあげながら和也をニラむ
和也は苦笑していた
目が合った和也は
いつもの間抜け面でなく
動揺した目で俺を見ている
─ばたん!!
和也は勢いよく屋上の扉を開けて俺の方を見ていた
「お前
流時何考えてんねん」
「何が?」
「…ほんまに別れたん?」
「…どうやろうな…」
「へっ?」
さっきの緊迫したムードが
和也の間抜け面で覆される
「ハハッ」
「笑ってんな!!俺めっちゃ意味分からんねんけど?!」
和也は顔をギュ-ッとさせながら
バタバタしている
「ごめんごめんちゃうねん笑」
「何やねん!!」
イライラしすぎてせっかちに攻めてきた
もぉゆっとこ笑
「別れようって
送ったら返ってこんくなってん」
「……」
「よう分からんやろ
でもお互い
それだけの気持ち
やったって事やん?」
「……」
「喜べや別れてほしかったんやろ」
「…ッ」
─ガシャンッ!!
幣になっている金網を背に
俺の体は和也に抑えられた
「俺関係ないやろ?
お前ほんまにいいんか?
本気で俺に遠慮したってゆうてるんか?!」
いつものあほな和也じゃなく本気でキレていた
俺を見る目がいつもと違う
「…だったら何なん?」
そんな和也を真っ直ぐ見ながら
そう言い放った
「そんな惨めにさしたいんか俺を?!」
「…」
和也は拳をいっきに振り上げた
「お前ら何してんねん!!!」
その時
誰かの怒鳴り声がした