ザックに連れられてやって来た場所は
なんだかさびれた
宿場町のようだった
青[ホントに旨いもんがあんのかよ!?こんなボロボロのとこに]
ザック[おまえ...ちょっとは遠慮しろよな。]
ザックは青たちと違う所をみていたが
その目つきはどこか寂しかった
ザック[今だってこの町を維持してくのも難し...。 !!!]
よそ見していたザックの顔色が変わる
そして.今まさに言おうとした言葉をグッと飲み込んだ
ザック[な、なんでもい。今のは忘れてくれよ]
明らかにおかしいとサクラはおもった
ザックは...いや、この町は何かを隠している
青[別にいいけど
はらへったなぁ]
そんなことよりも青はお腹がすいたらしく、ザックとサクラを急かした
少し歩くと、さびれた食堂についた
中にはいると予想に反して結構にぎわっている
ザック[オレがおごるからドンドン食えよ]
三人でカウンターに座ると既に料理が置かれていた
サクラ(なんで私達が来るって知ってるの...?怪しい...)
サクラの疑念はさらに広がっていく
そして
目の前の食事はドンドン青の胃袋に
消えていく
青[んぐっ
うまかったあ!!!
ザック!おまえいい奴だな〜]
青はサクラの分なんかお構いなしで全て平らげると
ザックにいった
ザック[え!?....あ、りがとよ]
ザックはビックリしてのんでいた水(?)をこぼした
少し照れているようだ
サクラ[って 青!!?
私の分残してなかったの!?]
今更おそいと言わんばかりに青は猿のような顔をしてサクラをからかった
その光景を見ていたザックは戸惑った
ザック(オレが、こいつらを騙せるのか?....でも、青とサクラは優しいし。
オレはどうすればいいんだ...!?)
そして..まだ青たちは知らなかった
カウンターに立っていたお婆さんが
後ろ手に拳銃を持っている事を
この店の客たちが
各々の武器を隠し持ち、その時を待っている事を
そして
この町のすべてが
自分たちに
殺意をもっている事を・・・