売店のおばちゃんの証言はこうだった。切符を買おうとした彼女だか 知り合いの男性から 声をかけられて そのまま 切符を買わずに駅から出て行ったらしい多分 車に乗っていったと思われるのは交通の便が悪く手段として 電車以外のバスも一時間に一本というアクセスの悪さ 時間帯によっては二時間待もある まあ田舎だからしょうがないが いずれにしても 1人じゃないが 相手が誰かわからない以上 事件に巻き込まれた可能性もゼロではない早速 ゆうこの母親に 連絡して なおみは家に帰った。数時間後 最悪の結果が待っていた 警察からの連絡でゆうこの母親はその場で泣き崩れた。 連絡を受けなおみも駆けつけたが そこは警察署の遺体安置所だった変わり果てた友人を前にしても 涙は出なかった あまりの突然な知らせで動揺していたのと なにより信じられなかった ゆうこを目の前にしても まだ 死んでるように見えなかった 穏やかな顔をして 眠っている すぐ起きてきそうな感じさえした。翌朝 なおみも 学校が終わってから 警察で事情を説明するよう連絡があり 最後に会った日の事や 売店のおばちゃんの証言も話した。「じやあ その男と一緒だったんだね?」応対に出たのは 本橋だった